
人が互いのことをよく知るには、出会ってから長い間語り合う必要があるとは限らない。心が通ずれば、少しの間で旧知のように親しくなることができる。
「傾蓋」とは、孔子と程子がたまたま道で出会って車を停め、蓋(かさ)を傾けて終日語り合ったという故事から、少し会っただけで旧知のように親しむことをいいます。
近年では、パソコンや携帯電話などの通信機器の発達、普及により、離れて暮らす人とも連絡を取り合うことが容易になりました。このような顔を知らない者同士の出会いでも、嗜好や価値観が合えば「傾蓋の遇」になることがあるでしょう。大切なのは、出会いの形や付き合った期間ではなく、互いの心が通じ合うことです。
また、私たちは日々の中でたくさんの人に出会い、関わり合って生活しています。自分の周りにいる人たちとも、得難い出会いを経て今があるのです。
そして、私たちはお大師さまにも出会うことができました。お大師さまはいつでも私たちの傍におられ、ともに歩んでくださっています。
今までの出会いに感謝し、周囲の人を思いやる心を持ち、そして新しい出会いを大切にして日々を過ごしましょう。