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6月のおだいしさまのことば

宝亀5年(774)6月15日、お大師さまは讃岐の国(現在の香川県)にご誕生され、真魚というお名前で育ちました。

お大師さまはご幼少の頃より才能が豊かで、神童・貴物 (とうともの) と呼ばれていました。そんなお大師さまも、生まれ持った才能だけで弘法大師と呼ばれるようになったわけではありません。学問を修め、山林修行や仏教の修行などを若き自身に課されました。その後、留学僧として唐に渡り、恵果阿闍梨から密教を受け継ぎます。そして多くの経典、仏具、図像を集められ日本に戻り真言密教を広めたのです。万能の天才といわれるお大師さまにも、その陰には計り知れない努力があったことでしょう。その足跡からも、人は切磋することが重要であると学ぶことができます。

来年、令和5年はお大師さまご誕生1250年にあたります。お大師さまの教えは、1200年以上経った今でも私たちを導いてくれています。私達もお大師さまにならい、日々の努力を怠ることなく、自身が持つ力を最大限活かしましょう。