6月のおだいしさまのことば
カタカタカタカタ。部屋にキーボードを叩く音が響く。
ピンポーン。「お食事の配達です。」食事を受け取る。
食事をとり再びパソコンに向かい、資料を作成し会社に送信。今日も一日が終わる。
これはある人の生活の一端です。コロナ禍を機に在宅ワークや宅配サービスが普及し、人と関わることがない生活を送る人が増えたようです。
このような生活では「自分一人でも生きていける」という独りよがりな思い違いを抱いてしまうかもしれません。しかしよく考えてみてください。配達で届いた食事も、配達する人。調理する人。食材を生産する人。もっと遡れば自然の恵み。様々な要因によって私たちは食事を頂くことができています。
食事ひとつをとってもこれだけの関わりがあるのです。生活全般で考えれば限りない人々や要因によって生活が出来ているのです。四恩とは、自分を生かしてくれている様々な恩恵のことで、それに感謝する姿勢が大切です。私たちは決して一人では生きていけない のです。