8月のおだいしさまのことば
ご名号(ご宝号)とは、主として仏さまのお名前のことです。また、ご真言とは、仏さまの言語、真実の言葉であり、真言宗において特に大切にされています。
仏さまに手を合わせるときには、このご名号やご真言をお唱えして祈念いたします。例えば、当山の大本堂にて、ご本尊・厄除弘法大師さまに手を合わせるときは、お大師さまのご宝号「南無大師遍照金剛」(なむ だいし へんじょうこんごう)とお唱えいたします。同じように不動堂では、不動明王さまのご名号「南無大聖不動明王」(なむ だいしょう ふどうみょうおう)、経蔵では、お釈迦さまのご真言「のうまく さまんだ ぼだなん はく」、薬師殿では、薬師如来さまのご真言「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」とお唱えいたしましょう。
ご名号やご真言には、その仏さまに帰依する、つまりは「私は仏さまを信じ、心のより所といたします」という意味が含まれていて、それをお唱えすることは仏道の大切な修行であります。
お寺に参拝するときのみならず、日々仏さまに感謝の気持ちを忘れず、ご名号・ご真言をお唱えいたしましょう。