法話板

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12月のおだいしさまのことば

お釈迦さまはお悟りになってから、様々な場所で説法をされました。その説法の場には人間だけでなく、虫や動物あるいは天部の神々までも集まり尊い教えを聴いたと言われています。

さて、私たちはお仏壇の前でお経をお唱えしたり、法事に参列したり、護摩修行に参拝するなど様々な機会でお経をお唱えし、耳にします。このお経を唱える、聴くという行為は、まさにお釈迦さま、仏さまの説法の場を再現しているのです。

経典に綴られている教えを声に出して唱えることで、仏さまの説法を追体験することが出来るのです。さらには自分の口から出たお経の響きが耳から入ることにより、その場の聴衆にもなれます。経文の響きに包まれることは仏さまの慈悲と智慧の力に包まれることであり、この上ない悟りの体現の一つなのです。そこにはもちろん目には映りませんが、天部の神々も降りてきて仏教を実践する者を守護してくださいます。こうして、苦しみから救われ、心身の安楽が得られるのです。これこそが読経の御利益と言えるでしょう。

12月8日はお釈迦さまがお悟りになった日です。是非お参りいただき、ご一緒にお経をお唱え致しましょう。