法話板

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5月のおだいしさまのことば

「お大師さまがなされたご誓願は、すべての衆生を済度(さいど・悟りを開く)するまで祈り続けるというもので、迷いのない世界をこの世に実現したいという果てのない願いであると言えるでしょう。
「有りがたや、高野の山の岩陰に大師は今も在しまします」
お大師さまは承和2年3月21日、62歳にてご入定(にゅうじょう・永遠の瞑想に入る)されました。衆生済度への願い、その究極の実践行をお大師さまは今もなされているのです。
「おかげさまで」という言葉があります。
私たちは、お大師さまを拝する時、報恩感謝の心を通して、自分が置かれている日常の素晴らしさ、有難さに気付くことができます。そして、一つ一つの命が互いに尊重し合い、皆が幸せに過ごすことのできる社会を築く、その努力をしていくことが、お大師さまの尊いお誓いに、応えることになるのではないでしょうか。