法話板

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4月のおだいしさまのことば

先日、私の祖父の三回忌法要に参列し、身内だけの法事が粛々と営まれました。導師を勤めた私の師僧(父)が法話の中で、「皆さんの中で、亡くなったおじいちゃんのお墓参りを一番しているのは、誰だかわかりますか?・・・それは○○ちゃん(孫娘の名)です。」と言っていたのが印象に残っています。

これは小学一年生の孫娘が、毎朝登校班の集合場所に向かい、境内の墓地を通る際、その子にとっては曾祖父のお墓に手を合わせ、朝の挨拶「いってきます」を、下校時には、「ただいま」と、毎日二回のお参りに、頭が下がる思いであり、我々も見習わなければ、ということでした。

信心や供養の気持ちはあっても、毎日欠かすことなく仏前に手を合わせ、自分以外の誰かの為に祈ることを続けるのは容易ではないでしょう。小学生の日課に、そこまでの深い思いがあるかはわかりませんが、大切なことを気付かせてくれた出来事でした。