6月のおだいしさまのことば

お大師さまは宝亀5年(774年)6月15日に佐伯家の次男としてお生まれになりました。多くの修行を重ね、高野山奥の院にてご入定されています。
『性霊集』にはお大師さまのご両親に対してのお言葉が多く綴られています。それらは報恩感謝の想いを込めたお言葉です。親が子を思う愛情はとても尊いものであり、両親は子を慈悲深く見守り、時には厳しい言葉をもって善道へ導きます。お大師さまもご両親から多大な愛情を注がれて育てられました。本文はその経験からのお言葉です。
さて親孝行とは一体何でしょうか。食事をごちそうしたり、温泉旅行をプレゼントしたりすること、あるいは老後の面倒を見ることでしょうか。また、子どもが元気に暮らしているという安心感を与えることでしょうか。どれもが正解であり、心を込めた親孝行に間違いありません。お大師さまは、仏道を歩み両親をはじめ数多くの人々を救うことが真の孝行であると考え、二十四歳で出家をしました。修行時代も布教の時もご両親への感謝の心を持って勤しんでいたに違いありません。
忙しい現代社会において両親やご先祖さまをつい蔑ろにしてしまうことがあります。日頃より父母への恩を忘れずに孝行な生活を心がけましょう。