7月のおだいしさまのことば

解説
いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが間近に迫ってきました。メダルを目指して世界中のアスリートが東京に集います。人種・信条・言葉の違いなどの垣根を越えたスポーツの祭典です。選手には理想を追い求め、自己のベストを尽くして欲しいものです。
さて、スポーツにはライバルが付き物です。それは好敵手と言われ、互いに高みを目指して切磋琢磨する関係にあります。スポーツに限らず勝負の世界や企業活動などにも存在しますが、この競争相手あればこそ自分が磨かれ成長するのです。しかし、よく言われるように最大の敵は他ならぬ自分自身なのです。
仏道を日頃の生活に活かす中でも同じようなことが言えます。私達は時に、勝手気ままを自由と思い込んだり、思い通りにならないことに腹を立てたり、真実から目をそむけ、自分に都合のいいこじつけを言ったりします。
先ず、自分自身をしっかり見つめ直すことが大切です。そして弱い部分を克服し、己を磨くことで理想の姿は現れます。競技会の表彰台に立つ選手は間違いなく自らに勝った者なのです。